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- 模倣の殺意
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- 価格
- 814円(本体740円+税)
- 発行年月
- 2004年08月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784488449018
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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「怖い本」レビューコメント
ミステリーで、いわゆる「怖い」本では無いです。ちょっとネタバレになりますが「叙述ミステリー」の初期の一冊です。中盤を過ぎたあたりからミスリードを誘うセンテンスが出てくるのですが、その部分を読んでいる時の自分の中での違和感が怖いような気持ち悪いような……何とももやもやとした読書感が味わえます。と言っても、最近は叙述ミステリーで出来の良いのが色々あるので、ミステリーとしてはそこまで惹かれるものではありません。ありませんが、上述したような、自分の認識していた作品の中の世界が何かの間違いであるかのような錯覚を覚えられます。(ねこになりたい/男性/20代)
[BOOKデータベースより]
七月七日の午後七時、新進作家、坂井正夫が青酸カリによる服毒死を遂げた。遺書はなかったが、世を儚んでの自殺として処理された。坂井に編集雑務を頼んでいた医学書系の出版社に勤める中田秋子は、彼の部屋で偶然行きあわせた遠賀野律子の存在が気になり、独自に調査を始める。一方、ルポライターの津久見伸助は、同人誌仲間だった坂井の死を記事にするよう雑誌社から依頼され、調べを進める内に、坂井がようやくの思いで発表にこぎつけた受賞後第一作が、さる有名作家の短編の盗作である疑惑が持ち上がり、坂井と確執のあった編集者、柳沢邦夫を追及していく。著者が絶対の自信を持って読者に仕掛ける超絶のトリック。記念すべきデビュー長編の改稿決定版。