- したきりすずめ
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- 価格
- 946円(本体860円+税)
- 発行年月
- 2004年07月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784001163636
[BOOKデータベースより]
あるひ、ばあさまはきものにつけるのりをにて、そとにだしてさましておいた。そこへちょんがやってきて、のりをぴちゃぴちゃなめてしまった。「だいじなのりをよっくもなめたな」ばあさまはかんかんにおこって、ちょんのしたをはさみでちょんぎって、そらにほうりなげた。
[日販商品データベースより]子どもたちが喜ぶ日本の昔話を選りすぐり、語りの味わいをいかした文と、個性豊かな絵で届けるシリーズ。本書は、竹やぶの中に広がる不思議なすずめのお宿。じいさまを迎えて踊るすずめたちの姿を愛らしく描く。
自分の子ども時代以来の『したきりすずめ』。
話の顛末に、自分が覚えているは最初と最後。
途中の展開に首をかしげてしまいました。
こんなお話だっけ?
自分の弁当を食べてしまったスズメを連れ帰り、自分たちも毎日は口にしない米を与えては可愛がるおじいさん。
それをよく思わないおばあさん。
のりまで口にしてしまったスズメの舌をちょん切って、空に放り投げたおばあさんは鬼のようですが、ちゃっかりと自分も宝にありつこうという強欲ぶりには、ちょっとお笑い。
可愛そうなスズメを捜し歩くおじいさんがスゴイのです。
途中で馬の洗い汁を7おけ、牛の洗い汁7おけを飲み干して、スズメの居場所を教えてもらったって、飲むおじいさんもすごいが、そこまでするかー。
老人虐待です。
おばあさんも同じ路をたどってもらったのは不気味なつづら。
恩には恩を仇には仇をと、日本的な昔話ですが、結構スゴサを感じました。
ところで、おじいさんとおばあさん、仲良しなのですよね?
どう考えても、おじいさんの手にした宝物は、おばあさんに取り上げられてしまいそうな予感が。(ヒラP21さん 50代・千葉県 男の子14歳)
【情報提供・絵本ナビ】