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- 仏教のなかの男女観
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原始仏教から法華経に至るジェンダー平等の思想
岩波書店
植木雅俊
- 価格
- 7,700円(本体7,000円+税)
- 発行年月
- 2004年03月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784000246224
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[BOOKデータベースより]
本書は、パーリ語、サンスクリット語で書かれた原始仏典の徹底的な読み込みを通して、釈尊の教えが、女性差別を当然視するバラモン教的な人間観を批判するなかから生まれ、本来、積極的に女性の宗教的救済を認める方向性をもっていたこと、真理への覚醒が誰に対しても開かれているとする平等主義の立場に立っていたことを明らかにする。著者はさらに、原始仏典と漢訳仏典とを比較しつつ仏教史の流れをたどり、釈尊入滅後、徐々にインド一般社会の男尊女卑的差別思想が仏教教団に浸透し、教団が保守化する中で、「三従五障説」に象徴されるような女性差別が定着し始めたこと、またそうした状況に対する批判として大乗仏教が起り、なかでも法華経が一仏乗の思想を標榜し、男女平等を説く新たな思想として誕生したことを論証する。米国仏教研究界で注目を集めた英文図書を大幅増補。
序章 「仏教とジェンダー」研究の略史
[日販商品データベースより]第1章 仏教の基本思想と女性の平等
第2章 原始仏典の溌剌たる女性たち
第3章 ヒンドゥー社会の女性蔑視
第4章 部派分裂で加速する女性軽視
第5章 大乗仏教による女性の地位回復
第6章 「変成男子」の意味すること
第7章 不軽菩薩の振舞に見る男女平等
第8章 善男子・善女人に見る男女平等
第9章 平等の根拠としての一仏乗
第10章 結論、および今後の課題
原始仏典の徹底的読み込みを通して、釈尊の教えが女性の宗教的救済を認め、真理への覚醒が誰に対しても開かれている平等主義の立場に立つ普遍宗教であることが明らかに。仏教理解の根本を究める労作。