- 熊の敷石
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- 価格
- 715円(本体650円+税)
- 発行年月
- 2004年02月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784062739580
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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「感動した本・映画・音楽」レビューコメント
淡々とした展開の中に他人を理解することの難しさ、人というものの複雑さを見事に描き出しています。文章は平明で読み易いのですが、読み終わった後、せつなさと暖かさが心に残る良作です。別の本を探しに行った本屋さんで偶然見つけ、堀江敏幸にはまるきっかけになった私にとっての記念作です。(小杉乃局/女性/40代)
[BOOKデータベースより]
「なんとなく」という感覚に支えられた違和と理解。そんな人とのつながりはあるのだろうか。フランス滞在中、旧友ヤンを田舎に訪ねた私が出会ったのは、友につらなるユダヤ人の歴史と経験、そして家主の女性と目の見えない幼い息子だった。芥川賞受賞の表題作をはじめ、人生の真実を静かに照らしだす作品集。
[日販商品データベースより]堀江敏幸の文章は、いろっぽいのだ。――川上弘美(「解説」より)
芥川賞受賞作
「なんとなく」という感覚に支えられた違和と理解。そんな人とのつながりはあるのだろうか。 フランス滞在中、旧友ヤンを田舎に訪ねた私が出会ったのは、友につらなるユダヤ人の歴史と経験、そして家主の女性と目の見えない幼い息子だった。 芥川賞受賞の表題作をはじめ、人生の真実を静かに照らしだす作品集。
ヤンはそこでふいに立ち上がってレンジのほうへいき、やかんを火にかけ、そのままなにも言わず2階にあがって、大きな写真立てを持って下りてきた。私にそれを差し出し、もういちどレンジに戻って火を調節しながら、珈琲か紅茶かと訊いてくる。(「熊の敷石」より)