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- 深紅
-
- 価格
- 765円(本体695円+税)
- 発行年月
- 2003年12月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784062739177
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ユーザーレビュー (2件、平均スコア:5)
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- ぽんちゃん
-
凶悪事件のその後の物語
野沢尚さんの小説はどれも好きですが、この本が一番好きです。一家四人惨殺事件から一人生き残った主人公の奏子が、知らずにいる方が幸せなのかもと思いつつ、事件について知りたい、犯人の一人娘の未歩の心の内を知りたいと未歩に近づいていく過程、二人がある犯罪を共謀し実行しようとする場面は背筋がゾクゾクします。
悲劇に打ちのめされるだけでなく、時には自分の被害者という立場を利用し、周囲の人間の自分への好意を計算し利用する奏子の狡猾さも魅力です。
中盤からクライマックスまで、様々に揺れ動く奏子の心理が丁寧に描写され、事件後は誰にも心を許せず一人で苦しむ奏子の幸せを願わずにいられません。
- sige
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被害者側も加害者側も不幸だな
一家四人惨殺事件の生き残りの少女:秋葉奏子(小6)と加害者で死刑囚の娘:都築未歩(小6)のその後の物語。この全く対照的な立場にある2人の少女。この想定だけでも興味をそそられる作品だ。
奏子が「私だけどうして生き残ったのか。自分も死ぬべきだった。」と悩むあたり、東北地震津波で同じような状況で同じように悩んだ子どももいただろうと思うと切ない。
前半の緊張感、そして後半の殺人に対する恐怖感でページをめくる手が止まらなくなる。
そして「気持ちをしっかり持て。君たちまで犯罪に手を染めるな」と声援したくなってしまう。
余談だが、都築未歩一家は月島のマンションに住んでいて、隣の工場の騒音問題で抗議に行く場面があり、奥田英朗の「最悪」の次に読んだら2冊連続同じ情景に出くわしてしまった。
[BOOKデータベースより]
父と母、幼い二人の弟の遺体は顔を砕かれていた。秋葉家を襲った一家惨殺事件。修学旅行でひとり生き残った奏子は、癒しがたい傷を負ったまま大学生に成長する。父に恨みを抱きハンマーを振るった加害者にも同じ年の娘がいたことを知る。正体を隠し、奏子は彼女に会うが!?吉川英治文学新人賞受賞の衝撃作。
[日販商品データベースより]父と母、幼い2人の弟の遺体は顔を砕かれていた。秋葉家を襲った一家惨殺事件。修学旅行でひとり生き残った奏子は、癒しがたい傷を負ったまま大学生に成長する。父に恨みを抱きハンマーを振るった加害者にも同じ年の娘がいたことを知る。正体を隠し、奏子は彼女に会うが!?
高橋克彦氏激賞!
これは奇跡的傑作である。
犯罪被害者の深き闇を描く衝撃のミステリー
吉川英治文学新人賞受賞作