- さもないと
-
- 価格
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 発行年月
- 2003年01月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784652020890
[日販商品データベースより]
見知らぬ老人は貧しい青年に銀を与えると、「約束は必ず守れ、さもないと…」といって消えた。さもないと、どうなるのだろう。約束を破ってしまった青年はおびえるが…。表題作など16編のSF短編集。
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『星新一ショートショートセレクション9』(理論社)。
表題作である「さもないと」をはじめとして、16篇の「ショートショート」が収められた、児童書。
装幀・挿絵(それぞれの作品にひとつ挿絵がついています)は、和田誠さん。
タイトルにもなっている「さもないと」は、漢字で書くと「然もないと」。
意味は「そうでなければ」で、時代劇なんかで、例えば「正直に申せ、さもないと斬るぞ」みたいに使われることがあるが、実際自分で口にすることはない。
これをタイトルにした作品も時代劇で、貧しい木こりの青年が不思議な老人の言葉を信じてどんどん出世していくお話。老人が言い残した「約束を守れ、さもないと…」の言葉を忠実に守ったおかげで、子孫まで繁栄していく、大河小説。(といってもショートショートですが)
星新一さんの作品はロボットとか宇宙船とか異星人とかSFものが多いという印象がありますが、この「さもないと」のような時代ものも結構あって、この巻ではほかにも土地に伝わるのろいを描いた「音色」もキツネを妻にもった男の話「領主の館」なども時代ものだ。
時代ものとなるとSFとは違い、ほのぼの感が増して、昔話のような感じがします。
それにそんな作品に和田誠さんのイラストがよく似合うのです。(夏の雨さん 60代・埼玉県 )
【情報提供・絵本ナビ】