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- 花のレクイエム
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- 価格
- 482円(本体438円+税)
- 発行年月
- 2003年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784101068114
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
【きっかけの1冊】 季節の花をテーマに、辻邦生さんが文を書き、山本容子さんが銅板画を添えた本です。銅版画を添えたといってもどちらも主役で、お互いに引き立てているすばらしい本です。 構成しているのは12ヶ月の12の花の12のお話。切ないお話が多いんですが、情景細やかに描かれる辻邦夫の文体と、繊細な山本容子の銅版画がなんともいえません。中のページはカラーなので、鮮やかな色彩も楽しめます。 私自身は長編よりも短編の小説の方が好きで、それは作者のカラーが凝縮されていると思うのが理由です。短編がストライクする作家は、だいたい長編もストライクする(ときたまハズレもありますが)。そういう読み方でいいんだ!と背中を押された本でもあります。 大学の教育学部の友達が、一年間で365冊を読んで、感想文を書くというのが課題に出されたことがあって、その子に「これ、12本独立した話だから、1本ずつ感想文書けばいいよ!!」とオススメしたことがあります。むちゃくちゃや・・・。
[BOOKデータベースより]
憧れの年上の人が鋏で切ってくれた山茶花(一月)。難民の少女が希望のしるしとしたライラック(四月)。放浪癖のある兄が好きだった向日葵(八月)、明治維新のとき自害した女の前で咲き乱れていた萩(十月)…。十二ヶ月の季節の花に導かれて生み出された辻邦生の短い物語十二編。そして、そのひとつひとつに添えられた山本容子の美しい銅版画。文学と絵画が深く共鳴しあう、小説の宝石箱。