アラビア・ノート

ちくま学芸文庫　カ２１ー１

筑摩書房
片倉もとこ　

• 価格: 1,320円（本体1,200円＋税）
• 発行年月: 2002年10月
• 判型: 文庫
• ISBN: 9784480087263

内容情報

[BOOKデータベースより]

「アラブ」とはだれか。定住は頽廃につながるとする「移動哲学」。１９６０年代末から、サウディ・アラビアはメッカにほど近い地で、砂漠の民のただなかにとびこみフィールドワークを重ねた著者は、アラブの家族と寝食を共にし、語り合い、ありのままの暮らしのディテールを見つめることから、厳しい自然と戦いながら生きる彼らの、西欧とも私たちとも異質なものの見方、考え方、生活哲学をていねいに考察していく。しなやかな目と距離感で異文化の本質を掘り下げた不朽の名作。

１　日記より―あるアラビアの一日（マリアムの憂鬱；夜のつどい；荒野の朝　ほか）
２　フィールド・ノートより―荒野に生きる人々（食べること、飲むこと；伝統衣装、イスラームと沙漠の産物；住いは女のもの　ほか）
３　雑記帳より―移動文化を考える（町のアラブと沙漠のアラブ；アラブのものの見方；アラブとのつきあい）