- 番号をどうぞ
-
- 価格
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 発行年月
- 2002年03月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784652020852
[BOOKデータベースより]
星新一おもしろ掘り出し市。新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末―三要素そろったショートショートの面白さ!『朝の読書』に最適。
[日販商品データベースより]新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末の3要素がそろって面白さ満載。短い物語の中に愉快な笑いがつまった「朝の読書」にぴったりの1冊。ショートショートの名手が示す新しい童話。
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『星新一ショートショートセレクション5』(理論社)。
表題作である「番号をどうぞ」をはじめとして、16篇の「ショートショート」が収められた、児童書。
装幀・挿絵(それぞれの作品にひとつ挿絵がついています)は、和田誠さん。
星さんの作品は「SF」というジャンルに入るのだが、起こりそうな近未来をどこまで実現しそうな世界として描くことに作品としての妙があるのだと思う。
表題作である「番号をどうぞ」の場合、最近大きな話題となっているマイナンバーカードの相次ぐトラブルを予知したかのような作品なのに驚いている。
物語はこうだ。
休暇を利用して山の湖にやってきたエヌ氏だが、誤ってボートから転落してしまう。
はずみで自身を証明するカードの類をすべて失くしてしまう。
そのせいか、エヌ氏は買い物もできず、車にも乗れない。行政のサービスさえ受けられない。
言われるのは、ただ「番号をどうぞ」。
「用件にしろ要求にしろ、どんなに遠くても、なにもかも回線とコンピューターで一瞬のうちに片づく時代。それなのに番号が思い出せないため、こんなひどいことになろうとは・・・」
まるで、マイナンバーカードに縛られて、明日の私たちの姿のようではないか。
星さんの作品を今読むと、これはまるで現代のあれのようだとか、現代のどこかの起こっているようなことだとか、そんな風に思えるものがたくさん出てくる。
現代との類似性を見つけるのも、星新一作品の楽しみのひとつだろう。(夏の雨さん 60代・埼玉県 )
【情報提供・絵本ナビ】