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[BOOKデータベースより]
“他なるもの”をめぐるヘーゲルの思考とは?「体系的形而上学者」というヘーゲル像によって蔽われつづけてきたこの問いをめぐり、プラトン、アリストテレス以来の哲学的思考と問題群を踏まえ、同時に現代哲学の問題状況を咀嚼しながら展開する明晰かつしなやかなヘーゲル論の登場。
第1章 生成する真理―ヘーゲルにおける「意識の命題」をめぐって(存在と真理―“尺度のアポリア”について;意識の命題―“自体のアポリア”とその解決;真理と経験―“生成する対象”が意味するもの)
[日販商品データベースより]第2章 歴史 理性 他者―ヘーゲルにおける「理性と暴力」をめぐって(悲劇の誕生―“理性の狡智”の背後にあるもの;啓蒙の弁証法―理性の貫徹という名の“テロリズム”;存在とはべつのしかたで―“自己関係”とイデア論のアポリア)
第3章 他者という問題の次元―ヘーゲルにおける「承認」論の意味をめぐって(生命と所有―承認論のてまえから;支配と他性―承認の挫折のただなかで;作品と歴史―承認論のかなたへ)
補論1 ヘーゲル反省論の位置―超越論的哲学の流れのなかで
補論2 差異という始原について―ヘーゲルにおける論理の原型と廣松哲学の原理
〈他なるもの〉を巡るヘーゲルの思考とは。体系的形而上学というヘーゲル像によって蔽われ続けてきたこの問いを巡り、プラトン、アリストテレス以来の哲学的思考と問題群をふまえ、ヘーゲル論を展開する。