- 「世間」の現象学
-
- 価格
- 1,760円(本体1,600円+税)
- 発行年月
- 2001年12月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784787231949
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 現象学ことはじめ 新装改訂版
-
価格:3,000円(本体2,727円+税)
【2023年12月発売】
- 啓示の現象学
-
価格:3,080円(本体2,800円+税)
【2023年04月発売】
- フランスの現象学 新装版
-
価格:9,130円(本体8,300円+税)
【2024年01月発売】
- フッサール現象学の直観理論 新装版
-
価格:5,940円(本体5,400円+税)
【2022年05月発売】
- 現代倫理学事典
-
価格:22,000円(本体20,000円+税)
【2006年12月発売】
[BOOKデータベースより]
個人であることを認めない、「贈与・互酬」「身分」「共通の時間意識」のシステムに支えられた「世間」は、西欧の「社会」とは決定的に異なり、私たちの日常的な“生活世界”にあって行動を規制する原理として機能する。日本では明治期から進められた近代化によって西欧型「社会」にとってかわられるはずだったこの「世間」というシステムは、しかし1980年以降の高度資本主義=高度消費社会に入って、近代社会の家族/社会という二項対立が解体され資本主義の中世化が進むにつれて、いっそう膨化・肥大化していくことになる。近代化の圧力の低下にともなって強大化する「世間」というシステムが、いかに私たちの生活に暴力的に機能しているかを、対人恐怖、隣人訴訟、女児殺人事件などの具体的な問題群に即して検証する。
第1章 方法としての「世間」―世界とは自分のことなのだ
[日販商品データベースより]第2章 構造としての「世間」1―贈与・互酬、身分、個人の不在
第3章 構造としての「世間」2―呪術性、排他性、権力性
第4章 歴史としての「世間」―「中世」化する資本主義
第5章 風土としての「世間」―ヨーロッパの静かな風景
第6章 心的現象としての「世間」―対人恐怖をめぐって
第7章 法的現象としての「世間」―隣人訴訟をめぐって
第8章 犯罪現象としての「世間」―文京区女児殺害事件をめぐって
生きていく上で外圧・禁錮制度として機能している「世間」というシステムが、いかに私たちの生活に暴力的に介入しているかを、対人恐怖、隣人訴訟、女児殺人事件などの具体的な問題群に則して検証する1冊。