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- かっくん
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どうしてボクだけしかくいの?
講談社の翻訳絵本
Little cube and allーrounders.講談社
クリスチャン・メルベイユ ジョセ・ゴーフィン 乙武洋匡- 価格
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 発行年月
- 2001年04月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784061892125
[BOOKデータベースより]
ふだんは忘れてしまっている「大切なこと」に気づかせてくれる絵本。乙武洋匡、はじめての「翻訳」。
[日販商品データベースより]ふだんは忘れてしまっている「大切なこと」に気づかせてくれる絵本。乙武洋匡、はじめての「翻訳」!
今まで、僕が『五体不満足』やメディアを通じて伝えてきたこと。そのすべてのムダな部分を省いて、本当に必要な要素だけを抽出してできたのが、この物語。僕は、そう感じました。
みんながまんまるの、まんまる家族のおはなし。いろんな色でいろんな大きさだけど、形はみんなまんまるなのです。あるとき、まんまる家族に生まれてきた赤ちゃんは、まんまるでなく四角でした。四角の「かっくん」はみんなにかわいがられましたが、他の子供達と一緒に遊ぼうとしても、体が四角くてうまくいかず、仲間はずれになってしまいます。ある日、子供達は森に迷い込んでしまい、まわりが真っ暗になってしまいます。ところがそのときかっくんの体が光り、みんなのピンチを救います。「なんだよ、おまえすごいな!」
皆と違う身体的特徴をもつ子も、その子の個性を認めて仲良くやろう、というテーマですが、シンプルで美しいデザインの絵とリズムのよい文章で、とても親しみやすい作品になっています。教訓的な苦味を美しいイラストが上手につつみこんでいて、素直に楽しめます。「いろいろ いるよ。まんまる、ふとっちょ、しかくに おちび。みんな みんな ちがうけど、みんなで みんなで あそぼうよ」という最後の一文に、この作品のメッセージが凝縮されています。
乙武 洋匡さんの訳ということで、大人には、伝えたいことが、充分に伝わってきます。
そういう、先入観を持たない、4歳の我が子も、とても気に入ったようで、何度も読んで欲しいといっています。
実は、クラスにひとり、発達の遅い子がいます。
子供たちも、その子のことを、特別視しはじめています。
言葉を、うまくしゃべれなかったり、先生の言うことをうまく理解できなかったりする”現実”を目の当たりにして、どう受け入れていくか、子供たちなりに模索しているようです。
子供は、この本を読んで、そのことと本を関連つけることはしていません。
でも、最後にみんなが”そのままのかっくん”を受け入れて、仲良くなった場面を見て、”ほっとする気持ち”を、少しだけ味わえたことで、充分だと思いました。
4歳の子にも、いじわるされたときの悲しい気持ちは、もう解っているので、読んであげてよかったと思いました。(はらぺこむしむしさん 30代・石川県 男の子4歳)
【情報提供・絵本ナビ】