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- 渇き
-
アジアの現代文学 17
Kering.- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2000年12月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784839601416
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[BOOKデータベースより]
本作品もイワンの他作品と同様、個としての人間の持つトラウマ、疎外、生の不条理を様々な反フォーマル・リアリズム的手法で描くという特徴を持っている。先に述べたように、登場人物には名前がなく、さらに地名もなく、日時も特定できない。物語の舞台がインドネシアであるとも書いていない。著者の意図は、抽象性の中で物語を展開することにあった。この抽象的物語世界の中で官僚制度やインテリが批判され、言語、認識、性、結婚、信仰が語られ、放浪や移住が論じられる。これらのテーマに対する扱い方は、イワンの他の作品と共通するところが多い。また、イワンの小説に共通する特質として、(ブラック・ユーモアも含め)ユーモアの要素があげられるが、本作品では、そのユーモア性が最も顕著である。ただ、本書が他の作品と決定的に異なっているのは、その結末である。主人公は最終的には社会へのコミットメントを選択する。加えて、他者への呼びかけで終わるというこの結末は開かれており、作品にある種の明るさを与えている。