文化の経済学

日本的システムは悪くない
文春新書　１０９

文藝春秋
荒井一博　

• 価格: 726円（本体660円＋税）
• 発行年月: 2000年06月
• 判型: 新書
• ISBN: 9784166601097

内容情報

[BOOKデータベースより]

自由競争讃美の市場第一主義の跋扈で、バブル経済期以降、日本社会は深刻な混乱に直面している。だが、自由ははたして絶対の善だろうか。日本には自由競争とは異なる文化があるのだ。多くの経済学者が日本的経営を否定する中で、新古典派経済学の誤りを暴き、終身雇用制が生産性を上げることを論証。「ゲーム論」の手法を駆使して、文化が経済効率に影響することを解明し、グローバル・スタンダードに対抗する日本的システムの重要な価値を明らかにする。文化の役割を無視した経済学の伝統への挑戦の書。

プロローグ　自由競争讃美の誤り
第１章　文化を無視してきた経済学
第２章　文化は市場のキーワード
第３章　日本的経営の組織と文化
第４章　「公」を忘れはてた経済学
エピローグ　指導者と創造性

[日販商品データベースより]

文化が経済効率に影響することを理論的に解明し、終身雇用制が生産性を上げることも論証。日本を駄目にする新古典派の欠陥を暴く。