[BOOKデータベースより]
溶媒抽出はいうまでもなく二相間の分配を取り扱うものですが、その理解のためには均一相の反応を理解することが必須の前提であります。したがって本書では、本題に入る前に均一相溶液反応、特に錯形成反応の熱力学と反応機構について考察することにしました。第2〜4章はこのために書かれたものですが、錯体の生成平衡や生成機構についての予備知識をかなり注意深くまとめています。また抽出平衡の考察では、従来行われてきたようにいきなり分配比の解析をするのではなく、まず抽出種の組成を決定してから抽出平衡を考察するという確実な方法をとっています。また溶解パラメーターによる考察に1章を当てましたが、この簡単な方法によって溶媒抽出における溶媒効果や協同効果がかなり定量的に説明できるからです。第7章以下で溶媒抽出の分析化学への応用をまとめています。
溶媒抽出
錯体の生成平衡
金属錯体の生成定数
金属錯体の生成反応の速度と機構
抽出平衡の考察
正則溶液論に基づく考察
溶媒抽出による分離
分析に利用される抽出試薬と溶媒
抽出を支配する各種要因
溶媒抽出の分析化学、環境化学への応用〔ほか〕
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