揺れるユダヤ人国家

ポスト・シオニズム
文春新書　０８７

文藝春秋
立山良司　

• 価格: 759円（本体690円＋税）
• 発行年月: 2000年02月
• 判型: 新書
• ISBN: 9784166600878

内容情報

[BOOKデータベースより]

「ユダヤ人論」が好きなわりに、われわれ日本人はその実際をよく知らない。「ユダヤ陰謀説」などは論外としても、ユダヤ人といえば、みな熱心なユダヤ教徒で一枚岩を誇る民族、と思いがちだ。しかし例えば、建国半世紀のイスラエルは、百余国からのユダヤ人移民をかかえるマルチ・エスニック社会であり、ヨーロッパ系とアジア・アフリカ系の対立も激しい。世俗化、脱宗教化が進む一方で、宗教回帰現象もおきている。中東和平に対する考えも一様ではない。拡散するアイデンティティに揺れるイスラエルの行方を探り、現代における国家と民族、宗教の問題を考察する。

第１章　現代イスラエルの行方
第２章　シオニズムとイスラエル
第３章　聖と俗
第４章　エスニック・イスラエル
第５章　変わる安全保障概念
第６章　過去と現在
第７章　二つの「約束の地」
第８章　失われた何かを求めて

[日販商品データベースより]

アラブ諸国との和平が進む中、「選民の国」「正義の国」というアイデンティティにも揺らぎが出てきた。独立半世紀イスラエルの行方は。