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[BOOKデータベースより]
江戸は明るかった?江戸の性はおおらかだった?トンデモない!江戸の性的自由とは、強姦、セクハラの自由であり、その洗練された遊郭文化とは、女性の人身売買の上に築かれた悲惨なものだった。トンデモない「江戸幻想」を該博な体験的知識を総動員して木っ端みじんに粉砕する、論争の書、第三弾。
「江戸幻想」とは何か
第1部 「江戸幻想」の諸相(近世文化に関する覚書―「江戸幻想」の広まり;江戸幻想の原点―佐伯順子の仕事について;「江戸幻想派」集結?―「春本座談会」を読む;相対主義について;私的徳川時代論;農村は性のパラダイス;「悪場所の発想」と〈江戸ブーム〉―『廣末保著作集』刊行によせて;フーコー的近代としての江戸―桜井進『江戸の無意識』について)
第2部 近世文化の諸相(歌舞伎批評は可能か?;女形の近代;唐十郎「特権的肉体論」を読む;馬琴の位置;再び処女の純潔を論ず―伏姫論;父 作者の疎外―『南総里見八犬伝』再考)