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[BOOKデータベースより]
戦後民主主義の日本的特質を明治維新、大正デモクラシー、戦後改革にいたる約百年の歴史の流れのなかで検証する。とくに、「第一の開国」ともいうべき明治維新によって何が解決され、何が未解決として残ったのか、また「第二の開国」ともいうべき戦後改革はその未解決の課題のうち何を解決し、何をもち越したのか、これらの問題に焦点をしぼって考察していく。
明治維新と戦後改革
1 明治維新とは何か(明治維新と日本の近代化―イタリア・ロシア・日本の比較史;明治維新研究の今日的意味;日本近代と大名華族)
2 大正デモクラシーから「大転換」へ(「大転換」と「薄命のデモクラシー」;金解禁と井上財政;昭和恐慌と平成不況―高橋是清財政からみる)
3 戦後改革と現代(戦後五十年と日本現代史研究―戦時体制・戦後改革・高度成長;日本占領の諸段階―その研究史的整理;“逆コース”と占領研究 ほか)
4 戦後歴史学の原点―「講座派」理論と私(山田盛太郎『日本資本主義分析』について;服部史学からうけつぐもの―天皇制研究と親鸞研究;遠山史学と私の歴史学―明治維新と帝国主義 ほか)