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[BOOKデータベースより]
明けても暮れても夜逃げ倒産のニュースで騒がしいこの不景気日本の運命をかこつ者が、そんな事態は洋の東西、古今を問わず、珍しくもなんともないと知って慰めになるかどうかは定かでない。だが、今から約二百年前のフランスでも倒産騒ぎは日常茶飯事、まじめ一方、商売一筋の香水商もちょっと気をゆるめたばかりに不運と悪意につけこまれ、あっという間に倒産の憂き目。ただ当時のフランス、今の日本でも珍しいのは、破産宣言を受けたこの男が、なにがなんでも負債を全額返済しようとする律義さ。破産してしまえば負債は帳消し同然、あとはまたうまくやるさ、と考える輩の多いこの世の中で、その努力はまさに第一級の貴重品。彼の大奮闘の首尾やいかに。さあ、お立ち会い、お立ち会い…。