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- ニーチェとその影
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- 価格
- 1,034円(本体940円+税)
- 発行年月
- 1997年09月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784061592957
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[BOOKデータベースより]
「私の物語るのは次の二世紀の歴史である。」西欧的近代文明の根底からの批判者ニーチェは、自身の予言どおり没後一世紀となる現在も、偉大なる同時代者の輝きを失わない。1970年代のフランス思想の近代批判においてニーチェの精神は甦り、一方ドイツのハーバーマスは「力への意志」は非合理性への転回だと激しく論難した。後代の批判をも踏まえて、ニーチェを今どう読むべきかを第一人者が説く。
1 初期ニーチェの学問批評について―ニーチェと古典文献学
2 解釈、芸術、力への意志
3 ニーチェと哲学的人間学―あるいはニーチェ対哲学的人間学
4 自由と権力
5 教養主義批判から自然と芸術の回復へ―ニーチェとホルクハイマー=アドルノ
6 芸術による反抗の位置づけをめぐって―ニーチェとハーバーマス
7 市民文化への批判的視点―ネオ・マルクシズムと保守革命