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[BOOKデータベースより]
本書は、今日の比較福祉国家論の現状をふまえて、日本を含めた各福祉国家の揺らぎについてのケーススタディを行ないつつ、福祉国家の現状に対するオルタナティブのあり方を模索することを目的とする。80年代以降の福祉国家の危機のなかで当該国家がどのような舵取りをしたのかに焦点をあてた分析をし、あわせて今日の福祉政策、制度の概要を紹介。また、福祉国家とジェンダー、分権化、NPOの役割、高齢者介護といった重要な論点とのかかわりで、あるいは環境問題や人口問題などとの関連で、福祉改革の方向性と福祉国家の将来を検討する。
序章 比較福祉国家の理論と現実
第1章 イギリス―サッチャー改革
第2章 フランス―伝統と揺らぎ
第3章 ドイツ―危機と変容
第4章 スウェーデン―EU加盟と第三の道のゆくえ
第5章 ニュージーランド―パラドックスと転回
第6章 日本―日本型福祉の終焉?
第7章 ジェンダー平等―家族政策と労働政策の接点
第8章 分権化とNPO
第9章 介護政策と財源―公的介護保険をめぐって
終章 福祉国家の行方