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[日販商品データベースより]
『大鏡』といえば、ダイコンミズマシ――四鏡の最初の作品で、「この世をばわが世とぞ思う」と詠った道長を中心に藤原氏の栄耀栄華を描いた平安時代の歴史物語、と出てくるのが受験勉強の記憶。高校の古典の授業で、わが一族から天皇、皇后いでよ、と念じて弓矢を的の中心に射当てた道長の強運を語った箇所を読んで、ンナばかなと少し鼻白んだかもしれません。 それ以後、『大鏡』を手に取ったことがないというならば、それは残念なことです。というのも、『大鏡』はけっして道長や一族の繁栄を手放しで賛えた物語ではないのです。この世の春を迎えるまでに道長がかこつ不遇時のエピソードはもちろん、人心掌握に巧みだった政治的人間のスケールを示す逸話群から伝わるのは、権力者の剛胆で俊敏なキャラクターの裏にある細心、温情、つまり人間くささです。古代政界のヒーローの体臭がたちのぼるのです。 そして彼以外の幾十人もの男女の生と死が様々に語られていくのを読み進めるうちに、あの道長すらも歴史の大きな流れの中の一点景に遠ざかっているのに気づいて、人の世に生きることの哀感をおぼえることでしょう。これが生きながらえる古典作品の味わい。