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[BOOKデータベースより]
びょうきのちちおやのために、やまおくへきのこをとりにいったむすめはおににであい、きのこをもらうかわりにおにのよめさんになるやくそくをします。おににつれさられたむすめをたずねてちちおやはながいながいたびをして、とうとうむすめをさがしあてました。むすめにはこづなというなのこどもがいました。そして―。
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先に木暮正夫さんの『おにの子こづな』を読んでいたので、展開の違いに戸惑ってしまいました。
病気の父親のために、キノコを取る代償に嫁になることを鬼に約束してしまった娘。
鬼に嫁いだ娘を訪ねて行った父親に対する鬼の行動。
似て非なる展開と人間的に描かれている鬼に、すこし違和感を覚えました。
その中で、おじいちゃん思いのこづなの活躍には感動しました。
そのこづなも鬼の子どもで、人の肉を食べたくなるのが哀しいですね。
こづなの言葉に従って、おじいちゃんとお母さんは子どもをかめに入れて生き埋めにしました。
さりげなく書かれているけれど、残酷です。
「しあわせにくらしました」という昔話の常套句に、「これでいいのかなあ」と首をかしげた私でした。(ヒラP21さん 50代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】