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[BOOKデータベースより]
美しい羽を目いっぱい広げるクジャク。きれいな色の羽をもち、美声を奏でる小鳥たち。歌舞伎役者のくまどりのような顔をしたヒヒ。ライオンのたてがみやシカの角…。このように美しく派手な特徴をもつのは一般に雄で、雌は地味で目立たない。いったいこれはなぜなのか?そして、人間ではなぜこの雌雄の関係が逆転しているのか?進化論者ダーウィンやウォレスをはじめ、永年にわたって多くの人々を悩ませてきた謎に、本書は、明快な解答を与える。
序章 派手な雄と目立たない雌
第1章 ダーウィンの自然淘汰と性淘汰
第2章 なぜ雄が闘い、雌が選ぶのか
第3章 賢い選り好み
第4章 理由のよくわからない「選り好み」
第5章 雌の選り好みはなぜ進化したか
第6章 付和雷同する雌―選り好みのまねし合い
第7章 雌雄の役割の逆転―雄による選り好み、および人間について
第8章 性淘汰の理論をめぐる論争