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[BOOKデータベースより]
東京が大都会に変貌してゆくとき、街には、明るい日の当るところと、暗い影の部分が生まれた。銀座は「銀ブラ」族が闊歩する日本一の明るい盛り場となったが、その表通りの奥にも、さまざまな都会人の営みがあった。今や失われた都会の「闇」へのスリリングな散歩。
銀座物語(奥村五十嵐)
露地の奥(佐藤春夫)
広告人形(横溝正史)
エマ子とその弟(床野義信)
日本三文オペラ(武田麟太郎)
泣きなお銀(今日出海)
レストラン・洛陽(佐多稲子)
水族館の踊子(川端康成)
ペルシャ猫(山本長五郎)
隠れ家(広津和郎)
機関車に巣喰う(龍胆寺雄)
貧窮問答(石川淳)
チンドン世界(室生犀星)
鯛焼屋騒動(宇野浩二)
淫売婦(葉山嘉樹)
大阪発見(織田作之助)
東京暗黒街探訪記(葉山嘉樹;里村欣三)
下層社会(夢野久作)
「暗黒街」漫談会