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[BOOKデータベースより]
1987年11月29日、大韓航空858便はアンダマン海上空1万余メートルを飛行中爆発、115人の尊い生命が奪われた。あれから500日、このテロ工作の実行犯として世界を驚かせた“マユミ”の心の内は捜査報告のかたちで断片的には伝えられているが、彼女をめぐっての情報ははなはだ乏しい。本書は、著者の趙申済氏が金賢姫と4日間、延べ20時間にわたって単独インタビューを行ない、いかにして北朝鮮の工作員になったか、大韓機爆破工作をいかに実行したか、さらに北朝鮮の生活全般の実態などを語るとともに、この500日間の彼女の心の内を率直に告白した世界初公開のドキュメントである。
第1部 金賢姫は告白する―500日間の証言を初公開(テロリストの誕生;KALをやれ!;服毒・尋問・自白;金日成からの脱出;北朝鮮では、このように暮らしている)
第2部 テロリストへの道―“金日成王朝”の工作員教育(金日成主体王朝の本質;自爆精神の実践;北朝鮮をあまりにも知らない;北朝鮮家庭の肖像;金賢姫の秘密)
第3部 秘密工作員たちの昼と夜―拉致・偽装・浸透・自爆(「工作員」はこうしてつくれられる;声なき戦争)