- 名前のない人
-
The stranger.
- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 1989年08月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784309261195
[BOOKデータベースより]
空想と現実のはざまを歩き、ミステリアスな世界を描き出すオールズバーグの最新絵本。
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季節が夏から秋へと移り変わろうとしているころのこと。お百姓のベイリーさん一家が出会ったのは、記憶を失い、自らの名前もわからず、言葉さえ失ったひとりの男。記憶が戻るまでのあいだ、その名前のない人は、ベイリーさん一家と暮らすことに。彼は不思議な人物でした。一日中働いても汗ひとつかかず、子どものように純粋で、何でもないことにも目を丸くして驚きます。警戒心の強い森のうさぎたちも、彼を前にしては逃げ出すこともせず、心を開くのです。そして、彼はとても魅力的な人物でもありました。ベイリーさん一家は名前のない人を家族の一員のように思い、彼もまたベイリーさん一家との生活を楽しんでいました。そんなある日、ベイリーさんは気候がおかしくなっていることに気づきます―映画「ジュマンジ」や、「ポーラー・エクスプレス」の原作を手がける作家オールズバーグを、村上春樹が翻訳した一冊。やわらかで童話的なパステル画の風景と、表情豊かで写実的な人物の組み合わせが、他にはない独特で温かな世界観を描き出しています。特に、大きな風景を照らす、空と光の色合いがこの作品のみどころです。繊細に描写される光の色彩と、それの生み出す影とに彩られた風景は、広大な丘を吹き抜ける秋の匂いや、画の外にある夕焼けのまぶしさを感じさせるほど。それが少し不思議な物語と相まって、作品全体が神秘的な雰囲気をまとっています。名前のない人とは、いったい何者なのか?心温まる、少し不思議な秋の色の物語。
(小説家 堀井拓馬)
『ジュマンジ』や『急行「北極号」』など、オールズバーグさんの作品は幻想的で不可思議。独特な世界観に、いつも魅了されてしまいます。
こちらの絵本も、表紙の絵からも、奇妙な雰囲気が漂っています。
名前のない人と暮らすことになった、ベイリーさん一家のおはなし。現実と幻想が交差して、不思議な気分になりました。
夏から秋へと季節が移り変わるたびに、思い出してまた読みたくなると思います。(クッチーナママさん 40代・東京都 女の子17歳、女の子14歳、男の子12歳)
【情報提供・絵本ナビ】