京都・伝説とお伽噺の謎

天山文庫　２０１２

天山出版 大陸書房
高野澄　

• 価格: 449円（本体408円＋税）
• 発行年月: 1989年09月
• 判型: 文庫
• ISBN: 9784803318050

内容情報

[BOOKデータベースより]

京都は伝説とお伽噺の本場である。そして、お伽噺は子供のための、童話みたいなものではない。人間と集団の「影」としてお伽噺や伝説は存在し、その多くの話は「恐怖」がテーマとなっている。京都を代表するその１０話を集め、伝説とお伽噺の現場を紀行しつつ、「なぜこういう話が出来たのか」「物語自体がふくむ謎とは何か」を追及したのが本書である。

大江山の鬼退治に潜む真実―「酒呑童子」
一寸法師は良い子ではなかった―「一寸法師」
平家伝説と一乗寺下り松の神秘―「小敦盛」
美しき白拍子と後白河法皇の過去帳―「祇王祇女」
小野小町と京の水の係り―「小町草紙」
恋多き女・和泉式部の謎―「和泉式部」
八月・名月・嵐山・小督の悲恋―「小督」
京都名所案内と横笛の死―「横笛草紙」
和歌の呪力と橋と橋姫―「橋姫物語」
物臭人間が神様になった不思議―「物臭太郎」