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[BOOKデータベースより]
平野謙,中野重治,堀辰雄―変容と崩壊を繰り返した「昭和」の荒涼たる風景に佇む3人の文学者。その作品を緻密に検討し、昭和文学の時空間を貫く左翼とモダニズムの本質問う。
一身にして二生を経るが如く一人にして両身あるが如し
そういう父の1人
“幸よ、金よ、李よ、…”
“村の家”への裏切り
天皇と“五勺の酒”
『甲乙丙丁』の時空間
時空間変容と崩壊
『幼年時代』の虚実
無花果の木のある庭
麹町平河町と本所小梅町
「庭」と「家」―または「最初の宇宙」
任意の父の任意の子
文学的時空間―その内と外からの崩壊