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- フロント構造の哲学
-
仏教とキリスト教の相互理解のために
法蔵選書 45
法蔵館
八木誠一
- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 1988年07月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784831810458
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[BOOKデータベースより]
人間を含めて、あらゆる生の営みを観察するとき、その根柢に一つの基本構造がおのずから成り立っていることを著者は指摘し、これを「フロント構造」と名づける。生の諸局面でのフロント構造のあらわれ、歪み、崩壊を検討しつつ、フロント構造から仏教の「空」や「縁起」が導かれることを示し、さらに、これを「統合」の相のもとに語り直すとキリスト教的思考が得られることを示して、二つの宗教が生の成り立ちを同じ立場から把握していることを論証する。生の根柢と宗教の本質を新たな視座から考察する宗教哲学論。
第1章 フロント構造と仏教的思考(フロント構造;フロントの拡がり;フロントの変容;フロントの分離あるいは切断;フロント構造―重要な諸例;極;個物と存在者;空と縁起;フロント構造の破壊;個性と円環)
[日販商品データベースより]第2章 フロント構造の認識(覚;超個と超越;自我と自己;自我と分別知;直接経験;滝沢克己との論争について)
第3章 フロント構造とキリスト教神学(出会いの直接経験;新約聖書における一意性の言葉;統合;本書の立場で成り立つキリスト教神学への展望)
生の根柢に「フロント構造」を規定し,この立場から仏教とキリスト教の相互理解の可能性を探る。