この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- double〜彼岸荘の殺人〜
-
価格:990円(本体900円+税)
【2024年02月発売】
- 5A73
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2022年07月発売】
- 謎解き京都のエフェメラル 夏惜しむ、よすがの花
-
価格:803円(本体730円+税)
【2022年10月発売】
- 11枚のとらんぷ 新装版
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2023年11月発売】
- 向日葵を手折る
-
価格:990円(本体900円+税)
【2023年06月発売】
[BOOKデータベースより]
千坂通りの写真館主夕城香留に持ち込まれた縁談は、勿体ないような話だった。相手は新橋の老舗の呉服商の妹、華丘弥宵38歳、初婚。香留は承知したのだが、それはスナップ風の見合写真に男の影を確信したからであった。台風が本州に接近して蒸し暑い朝、山梨県南石和の穴沢町の市道沿いの崖下で全裸の腐乱死体が発見された。身元が割れる手掛りになるようなものは何もなかった。弥宵は初めてであった。しかし、弥宵の影はますます強く感じられた。やがて夕ぐれのように影は大きく成長しすべてを事件の中につつみ込んだ。