- ちいさいおうち 第47刷改版
-
大型絵本
The little house.- 価格
- 1,870円(本体1,700円+税)
- 発行年月
- 2001年09月
- 判型
- B4変
- ISBN
- 9784001105537
[日販商品データベースより]
静かな田舎に、ちいさいおうちがたっていた。まわりに工場がたち、にぎやかな町になるにつれて、ちいさいおうちは、白いヒナギクの花が咲く田舎の景色をなつかしく思う…。美しい名作絵本。
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むかしむかし、静かな田舎に、きれいなで丈夫なちいさいおうちがありました。ちいさいおうちはのどかな田舎で移り行く季節を楽しんでいました。ちいさいおうちは遠くの街の明かりを見て「まちにすんだら、どんなきもちがするものだろう」と思いました。ある日、馬の引っ張っていない車(自動車)が現れました。それからトラックだのローラー車だのがやってきて、ちいさいおうちのまわりはすっかり街になってしまいました。どんどん開発が進み、両側に高層ビルが建ち...それでもちいさいおうちはそこにありました。壁や屋根は昔のようにちゃんとしているのに、ボロボロになってしまいました。ところがある春の朝にちいさいおうちの前を通りかかった女の人が、ちいさいおうちを救います。
全ページを通じて、ずっとちいさいおうちを中心にした構図で描かれており、ちいさいおうちの周りが変わっていく様子が印象づけられています。都会に生活する人間なら、このちいさいおうちの気持ちがとてもよくわかるでしょう。本当に大切なものは何なのか...そんなことを考えさせられる絵本です。「いなかでは、なにもかもが たいへん しずかでした」という最後の一文が胸の奥まで届きます。ちいさな子どもも感じるものがあるでしょうが、あえて大人の方に読んで欲しい1冊です。
私も娘も共に大好きな絵本。絵を見ているだけで、本当にゆったりとした温かい気持ちになれます。
気に入った本に出会うと、必ず1ページずつ絵を真似て、自分の絵本をつくる娘ですが、この本を読み終えた瞬間にも、「描いてみたい!」と、目を輝かせていました。
でも、表紙の絵を見ながら、「この人(バートン)のデザイン、ちょっとおかしいよね。だって、自然の木は、こんなふうにりんごが生らないもん!」なんて、アメリカを代表する絵本作家のバートンに向かって、少々の苦言も!!
りんご並木のすぐそばで生まれ、物心ついた頃からりんごの木に登って育った娘ならではの感性かもしれません。
だからこそ、ちいさいおうちの自然や田舎を思う心もよく理解できるのかな、と思います。バートンは、他の絵本の中でも、現代社会への警鐘を鳴らすシーンを多く取り入れていますが、ちいさいおうちの周りにも高層ビルが立ち並び、「もう いつはるがきて、なつがきたのか、いつがあきで、いつがふゆなのか わからない」都会へと変わってしまった寂しさを、娘もちいさいおうちの気持ちになって、感じていたようでした。
そして、ちいさいおうちがお引越しをして、再び、昔のようなしあわせな日々が戻ってきたとき、
「あっ、子どももいるよ。犬や猫も!」と、ちいさいおうちにも命が注がれたことを、心の底から喜んでいました。
「お日さまを みることができ、お月さまや ほしも みられます。そして、また、はるや なつや あきや ふゆが、じゅんに めぐってくるのを、ながめることもできるのです。」
そのことが、どんなにしあわせなことか・・・今まで深く考えたこともありませんでしたが、部屋の中や庭に陽射しが差し込み、夜は静かに星を見ながら眠り、季節の移り変わりを肌や目で感じることができるのは、とても、とても贅沢で、有り難いことなのですよね。(ガーリャさん 40代・その他 女の子6歳)
【情報提供・絵本ナビ】