- 美術・神話・総合芸術
-
「贈与としての美術」の源へ
水声文庫
水声社
白川昌生
- 価格
- 3,080円(本体2,800円+税)
- 発行年月
- 2019年08月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784801004405
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[BOOKデータベースより]
現代美術の隘路を脱すべく、ネアンデルタール人や初期ホモ・サピエンス、さらには未開のトロブリアンド諸島人たちの社会における“アート”の在り方を探究するとともに、19世紀から20世紀にかけてのヨーロッパを席巻した“モデルニテ”、“モデルネ”の怒涛のような運動を“総合芸術”への困難な歩みと捉え、いま、ここにおけるその意味を問う。
記憶の外化としての“言語”・“自由な手”・“道具”
[日販商品データベースより]原初におけるアート/感情と知性/記憶の歴史の五段階
リズム/シンボル/教育と模倣
儀式/クラ/クラ交換と近代哲学/農作業における美
“贈与の身体”/物語と財宝/主体の消去から共鳴‐覚醒へ
「神々の仕事」の再現/技術・技能・アート/全体性を生きる
呪術というアート/アートは無から生まれるのではない/古代インドの「六十四芸」
“art”の訳語/野生の思考/ブリコラージュ/神話的「アート」から「美術」へ
ツェーマンの「総合芸術」展/ガウディ・シュタイナー・デュナン…/アスコナ
種村季弘と「全体芸術」/上山安敏とウェーバー/「モデルネ」の運動
日本での「総合芸術」展へ向かって
ネアンデルタール人や初期ホモ・サピエンス、さらにはトロブリアンド諸島の人々の社会における〈アート〉の在り方を探究するとともに、19世紀から20世紀にかけてのヨーロッパを席巻した《モデルネ》の怒濤のような運動を超え、《総合芸術》へと向かう、美術家でもある著者による、芸術の根源への問い。