[BOOKデータベースより]
第1部 連続体計算科学のフロンティア(顕微鏡の世界から自動車部品の加工性を予測する;ボクセルベースで流体構造の連成シミュレーションを行う ほか)
第2部 量子計算科学のフロンティア(第一原理フェーズフィールド法で材料組織を予測する;電気化学反応をシミュレーションから理解する ほか)
第3部 データサイエンスのフロンティア(データサイエンス時代の科学技術データをどう可視化するか?;高分子計算屋が考えるインフォマティクスとの付き合い方 ほか)
第4部 計測技術のフロンティア(非破壊観察システムをインフラ・ものづくり現場で利用する―理研小型中性子源RANS;光干渉断層計(OCT)を用いた眼底血流計測から分かること)
第5部 圏論とその展開(非自明な現象をいかにして捉え制御するか?―計算科学基盤としての圏論の基礎と応用;圏論の応用を実践的に探求する―機能システムの新たな基盤に向けて)
ものごとを計算で読み解く!
計算科学とは、数学的モデルとその定量的評価法を構築して今までの難課題を、コンピュータを駆使して解決しようとする新しい学問分野である。
本書は2018年に「産業界の難課題の解決パラダイムを提案する」をキーコンセプトとした理研のシンポジウムを書籍化したものである。専門領域で実際に使われている計算や数式を織り交ぜながら展開するが、学部3年生でも分かるレベルで各分野について具体的に解説する。
データサイエンスやインフォマティクス分野に関心のある読者にも勧めたい書籍である。