- シシィの肖像
-
皇妃エリーザベトをめぐる神話と実像
白水社
カール・ヴォツェルカ ミヒャエラ・ヴォツェルカ 上村敏郎- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2026年03月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784560024942
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[BOOKデータベースより]
シシィ神話を史料から解きほぐす。映画やドラマ、舞台芸術を通じ、ハプスブルク家でもっとも知られた存在といってもよい皇妃エリーザベト。幾重にも神話につつまれた彼女は、実際どのような人物だったのか?どこまでが史実といえるのか?エリーザベトの生涯を史料をもとに辿る。
ポッセンホーフェンでの楽しい子供時代?
[日販商品データベースより]皇帝フランツ=ヨーゼフとの婚約と結婚
ウィーン宮廷での初期の結婚生活
自由と自己決定への長い道のり
ハンガリーと皇妃の政治的側面
美しさとその裏側
自分探しの旅へ
アナーキストがもたらした死
性格と生活を映し出す、後世のための詩
ヨーロッパの記憶の場としてのシシィ
エリーザベト──愛称シシィ。16歳でオーストリアの君主フランツ=ヨーゼフの妃となった彼女は、永遠の若さと美をまとったまま、やがてアナーキストの刃に倒れた悲劇の皇妃として語り継がれてきた。堅苦しいウィーン宮廷の儀礼に順応することを拒み、ハンガリーの精神に強い共感を寄せた一方で、日に何度も体重計に乗っては一喜一憂する強い自己愛の持ち主。無謀なほどに激しい乗馬に励み、風雨のなかを何時間も歩きつづけるような過酷な運動に身を投じ、休む間もなく次の旅に出かけるような「過活動」的性質。こうした神話が幾重にも折り重なるシシィ像の前で、著者のふたりは史料の限界や矛盾を受け止めながら、史実から明らかなかぎりでエリーザベトの姿を誠実に描きなおすとともに、彼女のもうひとつの顔をも照らし出す。皇妃は率直に政治的見解を述べ、ハプスブルク家の過ちや弱点を容赦なく抉り出す詩を書き残していたのだ。そうした事実は、見る人が見たいものを見いだすスクリーンのような存在と化した「シシィ」を現実のほうへと引き戻し、鋭さと痛みを抱え、言葉で世界に抵抗しようとした生身の人間として立ち現われさせる。