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[BOOKデータベースより]
中国・南宋の朱熹の思想、朱子学は江戸時代においていかなる機能を果たしたのか―。受容とともに新たな思考が生まれてゆくさまは、従来の体制教学という理解を一面的なものとせずにはいない。とりわけ、朱子学と反朱子学の応酬は結果としてこの時代の思想表現を豊かなものにし、日本の近代化への足掛かりをも作った。本書では、朱子学の骨格から江戸時代における展開、近代化に及ぼした作用までを論じ、日本近世の知的状況を眺望する。
第1章 東アジアにおける朱子学の登場
第2章 江戸朱子学への道
第3章 江戸朱子学の流れ
第4章 丸山真男の朱子学観
第5章 朱子学がもたらしたもの
第6章 朱子学と反朱子学
第7章 朱子学の教理の波及
第8章 朱子学の日本的展開―神道との結合
第9章 江戸後期の朱子学
第10章 朱子学と近代化
中国・南宋の朱熹の思想、朱子学は江戸時代においていかなる機能を果たしたのか…。朱子学の骨格から江戸時代における展開、近代化に及ぼした作用までを論じ、日本近世の知的状況を眺望する。
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「おすすめ江戸時代の本」レビューコメント
著者は「用意がない」と謙遜するが、一番感銘を受けたのは「朱子学が日本の近代化にいかなる作用を及ぼしたのか」を述べた最後の部分。室町時代から本格的に流入した朱子学を、多くの日本人が学び、解釈し、最後は超克する努力を続けてきた。その結果として、幕末までには朱子学をベースとした多くの考え方が並立することとなった。多様な価値観を並列で考える下地があったからこそ西洋の学問も取り入れて近代化することができたのではないか、という意見には首肯させられた。歴史・哲学を学ぶことが現在・未来につながる、ということを学んだ一冊。(紺碧の空/男性/30代)
南宋の朱熹の思想・朱子学は江戸の思想界に何をもたらし、何を生んだのか。時代に果たした機能を考察し、従来的イメージを刷新する。