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【1991年11月発売】
[BOOKデータベースより]
名づけ得ぬ〈怪物〉が照らし出す、近代日本の深層。映画、バレエ、ミュージカル…。いまなお世界中で再創造され続ける『フランケンシュタイン』。その日本初の翻訳者は誰だったのか。原書の入手経路から、文体比較、挿絵の分析まで、丹念な調査が導き出したのは、翻訳者の正体のみならず、女子教育、美術界、そして近代国家の成立の背景にある、明治社会の実相だった。
第一部 『フランケンシュタイン』と「新造物者」(メアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』;『フランケンシュタイン』から「新造物者」へ;「新造物者」テクストの特徴;「名づけ得ぬもの」を名指す―「新造物者」の翻訳から原作を考える)
第二部 翻訳者の実像を追いかけて(『花の趣味』、三宅花圃、翻訳;瓠瓢舎主人(ひさごのやしゅじん)の正体;「能文家」三宅花圃の文章)
第三部 日本初訳が示すもの―女子教育、美術、近代国家(「新造物者」と明治期女子教育をめぐる攻防;鉤鼻のエリザベス―五姓田芳柳の挿絵事情;クリーチャー、酒呑童子になる―諷刺としての「新造物者」)