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- 冷たい手
-
- 価格
- 880円(本体800円+税)
- 発行年月
- 2019年03月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784334778200
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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- 北区の太
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新発見
いやいや、また楽しみな作家を発見したぞ。発見したと言っても、この作者の活動歴はそれなりに長く、単に自分が知らなかっただけなのだが。1995年に漫画家としてデビュー、その後、小説家に転身し2009年に文壇デビューということなので、既に作家としてのキャリアは10年以上で著作数もそれなりにあるのだが、自分が読んだのは今回が初めて。それも図書館の書架にあるのを手に取ったのがきっかけ。手に取って読み始めたが、これがなかなか面白かった。重たい過去をひきずりながら精神的に不安定なまま、半ば自暴自棄的な生活を続ける主人公の周辺で起こる殺人事件。それが端緒として徐々に主人公の重い過去が明らかになるのだが...。前半は、主人公にいかなる過去があったのか、後半は殺人事件の犯人は誰なのかという謎が徐々に解き明かされる流れに引き込まれる。最後にはどんでん返しも待ち構えていて最後まで緊張感を持続させてくれる。あとがきによればこの作者の作風は、「白水生」と「黒水生」に大別されるようだが、この作品はさしずめ「黒」だろうな。不幸を背負った人間がその後、どのように生きて行くか。それぞれに生き方があるが、それを分けるものは何か。それがこの作品のモチーフかな。他の作品(白、黒問わず)も読みたいと思わせてくれる楽しみな作家を発見。次は島田荘司に激賞されたデビュー作の「少女たちの羅針盤」かな。
[BOOKデータベースより]
雨の音が聞こえる。冷たい手が伸びる―。アパレル店員として働く朱里には、隠し続ける「あの日」の過去があった。「あの日」が近づき、同じ過去を共有する典子が婚約の報告に訪れた。しかしその一か月後、典子は何者かに殺害されてしまう! 典子を殺したのは誰か。「あの日」に何があったのか。複雑に絡み合う真実の末に潜むのは、衝撃のラスト―!