[BOOKデータベースより]
本書では、教科書としても使えるように基礎的な部分を一通りカバーするとともに、興味深い例や応用を随所に盛り込んだ。いわゆるε‐δ論法は、必要なところでは正面から扱い、実数の連続性の拠り所をDedekindの切断に置いている。無限大や無限小の比較には力を入れた。
第1章 序
第2章 数列と関数の極限
第3章 実数の連続性
第4章 1変数関数の微分
第5章 1変数関数の積分
第6章 多変数関数の微分
第7章 多変数関数の積分
本書は,基礎的な事柄を一通りカバーする教科書の形式を保ちながら,興味深い例や応用が随所に盛り込まれており,微分積分学を楽しむ立場で丁寧に,演習問題の解答・解説も詳しく解説されています。
とくに極限や連続性に関する論証が不可欠なところでは正面から扱う一方で,具体的な計算の工夫には著者の豊富な教育経験にもとづいて触れられており,既存の微分積分学の本とは趣が異なる風合いになっています。
よく知られた定理でも,おもしろい証明が発表されている場合は積極的に取り上げられていて,微分積分学を既習の人でも楽しめます。
大学の教科書として使いやすいように、高校での学習との連繋を考慮。演習問題の解答も詳しく書かれており、自習用にも最適。