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[BOOKデータベースより]
私はどこへ行きつきたいのだろう。どこまで変りたいのだろう―。処女作のころから作家として立つまでの文壇との闘い、小説を書くことの苦しみと喜び、作家同士の交流から生まれた新しい発見。愛と文学に生きる場所を求め、書きながら迷いの渦から泳ぎのがれ、書きながら生きることの真実を見出した、人生の軌跡!
1(処女作のころ;私の小説作法;女流作家になる条件;一期一会;蔵の中;「才能の山」にちて;本とつきあう方法;読むこと;極楽トンボの記―私小説と私;なぜ性を書くのか;解放されない性のために;瑞々しく匂う文章を;自分への問い;偽紫式部日記;わが文学の揺籃期)
2(河野多恵子の執念;押しかけ客;一つ屋根の下の文豪;コレットへの憧れ;デュラスの魅力;テレーズ・デケイルウ;森田たまさんのこと;武田秘伝伝授;平林さんの草履;ある歳月;人と小説の間;真砂町の先生)
3(貝殻の歌;きものに描く夢;ゆかた;櫛;日本のいろ;黒い顔;華やかなる死―桐竹紋十郎師を偲んで)