- 父・福田恆存
-
- 価格
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 発行年月
- 2021年06月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784168130922
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[BOOKデータベースより]
父・福田恆存と「友達」のように仲が良かった著者は、その影響で演劇の道に進む。やがて病に倒れ老いゆく父と確執を抱え、悩み、父の名を穢すまいと引導を渡す…。遺された手紙を紐解き、「鉢木會」での大岡昇平、中村光夫、吉田健一、三島由紀夫らとの交友、家族への情愛、長く苦しい父子の葛藤を、懐古と悔恨を込めて描く追想記。
第1部 父からの手紙(これはじゆうのめがみです;ロープは最後まで放してはいけません;會食頗る愉快の想ひに御座候)
[日販商品データベースより]第2部 鉢木會・断章(晩年の和解―大岡昇平;恆存のボヤキ―中村光夫(1);詩劇について少々抱負を―中村光夫(2);チャタレイ裁判―吉田健一(1);骨身に応へる話―吉田健一(2);暗渠で西洋に通じてゐるのは―三島と福田;鈴木會の連歌帳―そして、神西清)
第3部 父をめぐる旅路(近代日本をいとほしむ―L嬢の物語;恆存の晩年;生きることと死ぬことと―エピローグ)
〈戦後言論界の巨人、知られざる素顔〉
「友達のやうな親子ですなぁ」――
評論、劇作、翻訳など多岐にわたって活躍した父・福田恆存。
父と何でも語り、仲が良かった次男である著者は、父の影響で同じ演劇の道に進む。
やがて、病に倒れ、老いゆく父と、劇団経営をめぐって対立するようになる。
父の名を穢したくないと悩み、また父のことを最も理解しているのは自分だという自負と傲慢さから、ついに父に引導を渡す。確執の日々を経て、最期のときを迎えた父が、著者に遺した言葉は――。
遺された手紙や手記を紐解き、また記憶を引き寄せるとき、在りし日の父の姿が浮かび上がる。
「鉢木會」での大岡昇平、中村光夫、吉田健一、三島由紀夫らとの交友、家族への情愛、長く苦しい父子の葛藤を、懐古と悔恨を込めて描く追想記。
本書は、福田恆存という特異な文学者を父に持った息子による一世一代の文芸評論、そう言って大袈裟に聞こえるなら、人が一生に一度きりしか書けない、亡き父に向けた、長い長い「手紙」である。 ――文芸評論家・浜崎洋介氏「解説」より