[BOOKデータベースより]
何度も通報されていたのに、虐待が見逃されるのはなぜなのか?最後のセーフティーネットであるはずの児童相談所は今、子供を救う場所ではなくなっている。親の言うなりになる児童福祉司、いつも満員で入れない一時保護所、虐待親の心理など、元職員が非情な現場を告発する。
序章 私が目の当たりにした悲劇
第1章 なぜ虐待死は防げなかったのか
第2章 児童相談所とは何か
第3章 なぜ虐待はなくならないのか―虐待の「強制終了」
第4章 なぜ虐待はなくならないのか―力量不足の児童福祉司たち
第5章 なぜ虐待はなくならないのか―児童養護施設に入れても続く問題
第6章 児童相談所が虐待をなくせない理由
第7章 なぜ虐待は起きるのか
第8章 どうしたら虐待はなくなるのか
第9章 子どもと関わる上で重要な六つのこと
最後のセーフティーネットは穴だらけ――元職員が覚悟の告発!
虐待された子どもの「最後のとりで」となるのが児童相談所です。必要があれば親と引き離したり、一時保護所で預かったり、訪問やカウンセリングをして安全を確保する役所―ーのはずなのに、「児童相談所に何度も通報していたのに虐待死してしまった」という例が後を絶ちません。なぜ、最後のセーフティーネット≠ヘ虐待を見過ごしてしまうのでしょうか?
児童相談所の多忙、人手不足、専門家の不足、ハード面の限界は各メディアでも言われていますが、それは本質的な問題ではありません。本書で取り上げる問題の一例は――。
・子どもの運命を決める「児童福祉司」は、専門職ではない普通の公務員の異動先
・キャリアの長短に関わらず、児童福祉司に絶大な権限が集中
・心理的虐待、ネグレクトなどの相談終了の判断基準は「死ぬことはないから」
・虐待は手間と時間がかり責任を負いたくないので、学校、保育園などに押し付ける
・役所の中で児相は超不人気部署。“お役所体質”の問題が凝縮
・相模原市の児相談所が女子9人を全裸にして身体検査した事件は他でも起こり得る
なぜ虐待が起きるのか、見過ごされるのか、どうしたらいいのか? 著者は19年にわたり心理司として児相に勤め、2000人以上の家族と接してきたプロフェッショナル。15万部のベストセラー『教室の悪魔』を記したカウンセラーが、子どもたちの悲痛なか細い声を交えながら、満を持して問題のすべてを論じます。
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