[BOOKデータベースより]
日本人とは何者か。戦場で浮かんだ問いを胸に、膨大な作品をつむぎ出した巨人。その本質に迫る読書体験をあなたに。
第1章 想い出の司馬遼太郎さん
第2章 第一冊目は、『燃えよ剣』からはじめよう
第3章 第二冊目は、いよいよ『竜馬がゆく』に挑戦してみよう。
第4章 第三冊目は、『最後の将軍』で、徳川将軍家を学習する。
第5章 第四冊目は、『世に棲む日日』で、長州藩の動きを知る。
第6章 維新史の締めくくりは、『翔ぶが如く』で、西郷隆盛の謎を考える。
第7章 司馬作品を散歩する。
第8章 歴史大作『坂の上の雲』は、日本人への遺言だ。
第9章 なぜ、ノモンハン戦の執筆を断念したか。
第10章 司馬さんと太平洋戦争
付章 最後の手紙
初めて親しむ司馬作品は、この順で読め!
歴史小説の大家として知られる巨人・司馬遼太郎。膨大な作品群を前に途方にくれる若い世代のため、良きガイドが登場した。著者は、作家最後の手紙を受け取った元担当者にして、戦史研究家でもある。
60万冊に及んだ蔵書の買いっぷり、史料を読み進める脅威のスピード――間近で目撃した司馬伝説を織り交ぜながら、代表作をわかりやすく解説。道に迷わず司馬作品を読み進めるコツを紹介する。
まずは、『燃えよ剣』から始めよう。土方歳三を初めて人間らしく描いたこの作品には、何よりも小説家でありたかった、という作家の本領がイキイキと発揮されている。
そして、幕末から明治へと作品を読み進み、最後に「なぜ昭和史を書かなかったか」という大きな謎に、初公開エピソードで迫る。
日本人とは一体何者か。
戦場で浮かんだ問いを胸に、22歳の戦車兵だった自分への手紙として作品を紡ぎ続けた作家。日露戦争については、「よくやった過去というものは、密かにいい曲を夜中に楽しむように楽しめばいい」と語り、一方で、ついに太平洋戦争を歴史小説では書かなかった。
歴史を大きな俯瞰で捉えた作品群は、何度読んでも新しい日本人像を提示してくれる。その本質に鋭く迫るガイドブックを頼りに、国民が誇るべき貴重な財産に触れよう。
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