[BOOKデータベースより]
民俗学者・柳田国男は「山人」を捨て、「常民」に向かったといわれるが、そうではない。「山人」を通して、国家と資本を乗り越える「来たるべき社会」を生涯にわたって追い求めていた。「遊動性」という概念を軸に、その可能性の中心に迫った画期的論考。
第1章 戦後の柳田国男(戦中から戦後へ;柳田の敗北;農民=常民の消滅;非常民論)
第2章 山人(近代と近代以前;農政学;焼畑狩猟民の社会)
第3章 実験の史学(供養としての民俗学;山人と島人;公民の民俗学;オオカミと「小さき者」)
第4章 固有信仰(新古学;固有信仰;祖霊信仰と双系制;「場」としての家;折口信夫と柳田国男;固有信仰と未来)
付論 二種類の遊動性(遊動的狩猟採集民;定住革命;二種類のノマド;柳田国男)
「私は柳田論を仕上げることをずっと待ち望んでいた」(「あとがき」より)
既成の柳田論を刷新する衝撃の論考が出現した。
柳田国男は「山人」の研究を放棄し、「常民」=定住農民を中心とした「民俗学」の探求に向かった。
柳田は長らくそのように批判されてきた。
本書は、その「通説」を鮮やかに覆し、柳田が「山人」「一国民俗学」「固有信仰」など、対象を変えながらも、一貫して国家と資本を乗り越える社会変革の可能性を探求していたことを示す。
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柳田国男、その可能性の中心
柳田は「山人」を放棄などしていない。それを通じて、社会変革の方法を生涯、探求していた。画期的な転回をもたらす衝撃の論考。