[BOOKデータベースより]
男女の純愛がもたらす現代の怪異譚(「青木ケ原」)。3日間、洋上を身一つで漂流した男ほか、生死の極限を描く掌編集(「やや暴力的に」)。60年前の学生時代の無銭旅行の思い出と、男たちのその後(「僕らは仲が良かった」)。過去の記憶と幻想が交じり合う7つの煌めき(「夢々々」)。警察官が見た不可解きわまりない世相絵図(「世の中おかしいよ」)。4世代へと受け継がれる、人が生きることの意味(「うちのひい祖父さん」)。「太陽の季節」から60年。生と死の臨界点に挑み続けてきた石原文学の結晶。
[日販商品データベースより]危うさのない人生など、ありえない。
「太陽の季節」以来、半世紀以上にわたり作家として、そして政治家として脚光を浴び続ける筆者の最新短編集。伊豆諸島から九十九里沖まで丸三日間、身一つで漂流した男の体験、あるいは人生で成功を収めた男が、学生時代の仲間との無銭旅行を振り返って覚える月日の流れの無情さ……。作者自身の自画像を投影しつつ、人間の生と死が交錯する一瞬を鋭く切り取った、『わが人生の時の時』などに連なる傑作短編集。
豊崎由美さんと栗原裕一郎さんの共著『石原慎太郎を読んでみた』が読書界の話題をさらうなど、再評価の機運が高まる石原文学。タイトル通り、今年82歳を迎えるとは思えないほど過激な短編集です。ともすれば政治家としての言動に注目が集まりがちな筆者ですが、この機会に、ぜひその奥深い文学世界に触れてみてはいかがでしょうか。
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