[BOOKデータベースより]
皇后美智子さまが選び英訳したまど・みちおさんの奥深い思索。
にじ
ことり
さくらのはなびら
あめ
はっぱとりんかく
うたをうたうとき
エノコログサ
橋
リンゴ
き〔ほか〕
訳詩集の二冊目は、「にじ」(「Rainbow」)。「たんたん たんぽぽ」「ぼくの花」から「生まれて来た時」まで、二十篇の詩は、「けしゴム」より長く、より抽象的です。
たとえば「うたを うたうとき」は、
うたを うたう とき / わたしは からだを ぬぎます
と始まります。
英訳は、その後を、「I am a soul alone」と受けます。
訳の言葉には、美智子さまの、まどさんの詩、そして世界に寄せる深い深い気持ちが込められています。
ここに安野さんがどんな絵を描いたか?
詩と英訳と絵、重なりながら少しずつずれてゆく三つの要素が、イメージを無限に広げていくようです。
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価格:2,090円(本体1,900円+税)
【2015年01月発売】
まどみちおさんの、リズム感、ぬくもり、きらめきのある詩がありました。
その詩を選びながら英訳した皇后美智子様の作業がありました。
二人のコラボレーションに、あくまでひそやかにイラストを付けたのは安野光雅さん。
このトリオがお互いに、メロディを奏でているような詩集です。
美智子様の英訳も、まどさんの詩を自分の世界で優しくくるんでいるような言葉づかいで、お人柄を感じさせるように思いました。
まどみちおさんの作品でありながら、この絵本を仕上げたのは皇后さまの力だと感じさせた一冊でした。
(ヒラP21さん 60代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】