- 卵をめぐる祖父の戦争
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Hayakawa pocket mystery books no.1838
City of thieves.- 価格
- 1,760円(本体1,600円+税)
- 発行年月
- 2010年08月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784150018382
[BOOKデータベースより]
「ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」作家のデイヴィッドは、祖父のレフが戦時下に体験した冒険を取材していた。ときは一九四二年、十七歳の祖父はドイツ包囲下のレニングラードに暮らしていた。軍の大佐の娘の結婚式のために卵の調達を命令された彼は、饒舌な青年兵コーリャを相棒に探索に従事することに。だが、この飢餓の最中、一体どこに卵なんて?―戦争の愚かさと、逆境に抗ってたくましく生きる若者たちの友情と冒険を描く、歴史エンタテインメントの傑作。
[日販商品データベースより]ナチス包囲下のレニングラードで、軍の大佐の娘の結婚式のために卵の調達を命令されたレフは、相棒と探索に従事するが…。戦争のおろかさと、若者たちの友情と冒険を描く、歴史エンタテインメントの傑作。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
【その他】 ドイツ軍の兵糧攻めに遭い、極限の飢餓に苦しむレニングラードで、大佐の娘の結婚式のために卵を探しに行くことを命じられた主人公たちの冒険譚。ベニオフのみずみずしい筆致が描き出すのは、十代の若者ふたりのユーモラスな人間関係であり、戦争の残酷さと悲惨さであり、同時に青春の輝きである。まったくジャンルは違うけれど、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』に似た読後感がある、これは傑作。去年読んだ翻訳小説では一番印象に残った。
ドイツ軍の兵糧攻めに遭い、極限の飢餓に苦しむレニングラードで、大佐の娘の結婚式のために卵を探しに行くことを命じられた主人公たちの冒険譚。ベニオフのみずみずしい筆致が描き出すのは、十代の若者ふたりのユーモラスな人間関係であり、戦争の残酷さと悲惨さであり、同時に青春の輝きである。まったくジャンルは違うけれど、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』に似た読後感がある、これは傑作。去年読んだ翻訳小説では一番印象に残った。
池井戸 潤/作家
3 SPECIAL BOOKS掲載日:2012/11/02
【情報提供・3 SPECIAL BOOKS】