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- 金融が乗っ取る世界経済
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21世紀の憂鬱
中公新書 2132
- 価格
- 880円(本体800円+税)
- 発行年月
- 2011年10月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784121021328
[BOOKデータベースより]
過去三〇年間、アングロ・サクソン諸国の資本主義の進展には一つの目立った特徴があった。金融業が実体経済に対する支配権を強化していく「経済の金融化」傾向である。時として金融市場が危機状態に陥ることだけが金融化を問題視する根拠ではない。それは、社会、政治、教育などにも憂うべき結果をもたらす現象なのだ。金融改革、弊害の是正はいかにあるべきか。日本の社会や資本主義への理解が深い碩学による警世の書。
金融化ということ
資本市場の規模拡大
実体経済の付加価値の配分
証券文化の勃興
社会を変える金融化
金融化の普遍性、必然性?
学者の反省と開き直り
「危機を無駄にするな」
国際協調
「適切な」報酬制度
現状維持に終わる金融改革
金融化は不可逆的か
株主主権が広がって、経営者は、投資家に雇われた召使いとなった。人間の「諸権利」を脅かす金融化経済の問題点をえぐり出す。日本社会や資本主義への理解が深い碩学による警世の書。
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- 紺碧の空
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実態と合わない金融はいつ、どのように崩壊するのか
経済学・模様は明るくないので完全に理解は出来なかったが、そんな自分でも疑問に思っていた実体経済と投資・金融の乖離について幾分理解が進んだ。結果論・感情論的な部分もあるが、実体経済が証券化され、細分化され、不明瞭なものとなっていることへの批判は得心がいく。
経営者は投資家に雇われた「召使い」となった。世界を不況に陥れた金融恐慌の後も、何故改革は進まないのか?世界経済に警鐘を与える一冊。