- 在庫状況:在庫あり(1〜2日で出荷)
- 汚れなき子
-
小学館文庫 ハ12ー1
Liebes Kind- 価格
- 1,320円(本体1,200円+税)
- 発行年月
- 2021年06月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094068054
[BOOKデータベースより]
真夜中、ひと組の母娘が病院に搬送された。自動車事故だった。母親は重傷を負ったが、娘は幸い無傷だった。母親が救命処置を受けている間、少女は看護師に身元を聞かれるが、少女は母親の名前がレナであること以外は何も明かさない。そして「私たち、見つかっちゃいけないんだよ」と囁いた。やがて口を開いた少女が語ったのは、事故の夜、母親がうっかり父親を殺そうとしたこと。小さな弟が今もひとり“小屋”に取り残されていること。そして“小屋”での異様な暮らしぶりだった。2020年、デビュー作にしてドイツ推理作家協会賞最終候補となった超ヒット作!
[日販商品データベースより]米アマゾン2760レビューの超ヒット作!
真夜中、ひと組の母娘が救急車で病院に搬送された。母親は自動車事故に遭い、重傷を負っていた。母親といっしょにいた少女は幸い無傷だった。母親が救命処置を受けている間、少女は看護師に身元を聞かれるが、少女は母親の名前がレナであること以外は何も明かさない。看護師が電話番号をたずねると少女は言った。
「うちには電話ないの」
「じゃあ、住所だけでも? 住んでる通りの名前、わからない? 誰かを向かわせて、パパを連れてくることができるかも」
そう看護師が言うと、少女はゆっくりと首を振って囁いた。
「私たち、見つかっちゃいけないんだよ」
その後、少女が語ったのは、事故の夜、少女の母親がうっかり父親を殺そうとしたこと。小さな弟がひとり今も〈小屋〉に取り残されていること。そして〈小屋〉での奇妙な暮らしぶりだった――。
物語はこの少女の視点の他に、事故に遭った母親の視点と、もうひとり、行方不明の娘を探す父親の視点の三つで描かれていくのだが、やがて少女と母親の語りから、二人がともにどこか異様なことに読む者は気づき始める。
この作品に捜査機関は登場するが、彼らはあくまでも脇役である。やがて結末近くになってようやく事件の全貌が見えるのだが‥‥。
デビュー作にして見事なページターナー!
2020年、ドイツ推理作家協会賞(正称:フリードリヒ・グラウザー賞)最終候補作!
ドイツ・アマゾンのレビュー1690超、★平均4.5!
米国アマゾンのレビュー2760超(2020年10月発売、半年累計)、★平均4.5!
今後ドイツのスリラー界を担う最右翼新人作家の作品を、満を持して紹介する。