- 脱出老人
-
フィリピン移住に最後の人生を賭ける日本人たち
小学館文庫 み17ー1
- 価格
- 759円(本体690円+税)
- 発行年月
- 2019年05月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094066050
[BOOKデータベースより]
日本で寂しく貧しい老後を過ごすなら、一年中温暖、物価は日本の三〜五分の一、年の差婚は当たり前のフィリピンで幸せな老後を送りたいと、日本脱出の道を選んだ高齢者たち。はたして「老後の楽園」は本当にあるのか。スラムで芋の葉を食べて妻子と暮らす元大手企業サラリーマン、東日本大震災を機に原発のないフィリピンに移住した夫婦、認知症の母をメイドと介護する息子、「美しい島」で孤独死を選んだ元教師…。様々な「脱出老人」のジェットコースター人生を、開高健ノンフィクション賞作家が、徹底取材した衝撃のノンフィクション。
第1章 寂しさからの脱出
第2章 借金からの脱出
第3章 閉塞感からの脱出
第4章 北国からの脱出
第5章 ゴミ屋敷からの脱出
第6章 介護疲れからの脱出
第7章 美しい島へ
高齢化社会の将来を占う渾身ルポルタージュ
一年中温暖、物価は日本の3〜5分の1、やさしく明るい国民性、原発ゼロ、年の差婚当たり前。日本で寂しく貧しく苦しい老後を過ごすなら、いっそのことフィリピンで幸せな老後を送りたいと、日本脱出の道を選んだ高齢者たちは少なくない。はたして、老後の楽園はフィリピンにあるのだろうか。
果たして、現実は……。
恋人候補200人のナンパおじさん、19歳の妻と1歳の息子と、スラムで芋の葉を食べて暮らす元大手企業サラリーマン、東日本大震災を機に、東北から原発ゼロのフィリピンに移住した夫婦。ゴミ屋敷暮らしだった母親をセブ島に住まわせる娘、24歳年下妻とゴルフ三昧の元警察官。90歳の認知症の母親をフィリピン人メイドと介護する夫婦、「美しい島」で孤独死を選んだ元高校英語女性教師……。さまざまな「脱出老人」のジェットコースター人生を、開高健ノンフィクション賞受賞作家が、フィリピン&日本で3年間にわたり徹底取材した衝撃のノンフィクション。
「老後の幸せ」「人間の幸福感」とは何かを浮き彫りにする、話題作。
解説は、映画監督の崔洋一。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:3)
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北区の太
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考えさせられる
年を取ってから、経済的・気候的な問題等で住みづらくなった日本を離れ、フィリピンに移住する老人たち。その橋渡しの役割を担っているのは、お金が必要な年のはなれたフィリピン女性たち。こういう生き方もあるのかと思う反面、何か違う・間違っているのではないかという思いも拭い切れない。日本の老人と一緒に暮らすことを選択した若いフィリピンの女性たち。その背景には、経済的な困窮もあるのだとは思うが(それは日本の老人たちも分かっている)、もっと大きな理由は、フィリピーナたちの困難にめげない明るさとホスピタリティ(総称すると、“包容力”)にあるのではないか。フィリピンの人たちはたくましく、そして優しい。